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鳩やカラスなど鳥害情報を発信【鳥害タイムズ】

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トラファルガー広場にみる「ハト対策」の難しさ

トラファルガー広場にみる「ハト対策」の難しさ

「観光客よりもハトの方が多い」とまで言われた
ロンドンの観光名所トラファルガー広場で、
2003年、ロンドン市長が鷹によるハト対策を実施。
それまで約4,000羽とされていた鳩も1,000羽にまで減るなど大成功とされた一方で、
思わぬ反対の声が上がることになりました。

トラファルガー広場の鳩達

衛生面の問題から2003年より鳩への餌やりも禁止に

成功はしたものの…

鷹匠と2匹のタカによって劇的に効果を上げたトラファルガー広場の鳩対策ですが、高額な運用コストと、一定数の鳩が鷹によって駆除されていることで、ロンドン市長が非難されるが事態が起こります。
当時、英国自由民主党は対策に要した費用について「タカを送り込んでから現在に至るまで、22万6千ポンド(約5,000万円)の税金がつぎこまれている」とコスト面を指摘。
「トラファルガー広場のハトは迷惑で、いなくなれば良い」と考えているロンドン市民も、1羽あたり約90ポンド(約2万円)のコストについては、 はたしてその金額に見合った有効な方法なのかと疑問視されたそうです。
また、当時で累計120羽の鳩が鷹により駆除されてしまったことに、世界各地の動物愛護団体から苦情がわき起こる結果となりました。

実際のトラファルガー広場の鷹

市長は対策の有効性をアピール

それに対し市長サイドは「鷹を飛ばしていない広場の北側では、ハトによる被害が今も発生しており、鷹での鳩対策は広場の環境改善には有効である」「糞による近隣の建造物への清掃費削減にもつながり、さらに年間を通じてイベントなどが開催しやすくなった」と対策への成果をアピール。確かに、それまで広場の清掃費だけで年間2,800万近く掛かっていたそうで、これが少しでも軽減されれば全体のコスト削減に繋がりますね。

 

ロンドン・トラファルガー広場のライオン像

トラファルガー広場は、ロンドンのウェストミンスターにある広場で、1805年のトラファルガー海戦を記念して造られました。
5万人もの人を収容できるといわれているこのトラファルガー広場を中心に、バッキンガム宮殿ビッグ・ベンナショナル・ギャラリーなどロンドンを代表する観光名所が広がっています。また、トラファルガー広場にはいくつもの銅像が立っていますが、そのなかでも最も高いのがネルソン提督の記念柱で、日本の「三越百貨店」の前にあるライオンの像は、この記念柱の四方を囲むライオン像をモデルに作られたと言われています。

ハトやカラス対策として、鷹匠の利用は日本でもありますが、
コストの面で課題も多いようです。
日本だけではない世界共通の悩みですね。

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