近年、公共施設や倉庫などを中心に、求められることが増えてきた《難燃性》のネットですが、まだまだ難燃性ネットに対しての誤解も多いようです。
2回目となる今回はとても重要な《日本防炎協会認定》についてご紹介してまいります。
そのネット、日本防炎協会認定品ですか?
シリーズ1でも触れたように、難燃性ネットは難燃剤を原料に混ぜ込んだ原糸で作られているため“火は着くが火元を除くと、自己消火性により火が消える”特徴があります。そのため火災時などで延焼を防ぐことができ、消防指定で【難燃性】が入るケースなどがあります。
この消防指定がある場合、設置するネットには【日本防炎協会認定】であることが求められますが、実は難燃性と紹介されているネットでも、【日本防炎協会認定】を得ているネットと、そうでないネットがあるのをご存知でしょうか?
例えば当社の単線タイプの〈難燃性トリカットネット〉は残念ながら【日本防炎協会認定】を得られていません。これは線が釣り糸のような単線であることに起因するとされています。
厳しい審査をクリアした日本防炎協会認定ネット
一方で線がヨリ線状のネットは、その性能次第で認定の是非が決まります。当社では新国立競技場でも採用されたオリジナルの細径・有結節タイプの〈難燃性トリカットネットスーパー〉と、普及版の太径・無結節タイプの〈難燃性ヨリ線ネット〉が該当します。
なお認定品には日本防炎協会の【防炎製品認定ラベル】の添付が許可されています。
以上がシリーズ2回目《日本防炎協会認定の有無》となります。
次回はシリーズ3回目《難燃性ネットのデメリット》について解説してまいりたいと思います。
あわせてシリーズ1回目《難燃・防炎・不燃の違い》もご覧ください。
このように、ひと言で〈難燃性ネット〉といっても認定の有無があり注意が必要です。
実際に、消防指定があるのに誤って非認定ネットを取付けてしまい、
その後認定品に取替えることになったケースも。充分ご注意ください。