MENU

お気軽にお問合せください

鳩やカラスなど鳥害情報を発信【鳥害タイムズ】

bird control times

日本のスズメの種類 主な2種の特徴をご紹介! 

日本のスズメの種類 主な2種の特徴をご紹介! 

「舌切り雀」「雀の学校」など数多くの民話や童謡に登場し、
昔から日本人にとってなじみ深い鳥であるスズメ。
しかし「スズメってどんな鳥?」と聞かれると答えられない方も多いのでは?
今回は私たちの最も近くで暮らす野鳥、スズメの種類や生態について調べてみました。

日本にいるスズメは2種類

 

スズメ目スズメ科スズメ属に分類されるスズメの仲間は全世界で26種類に分類され、世界中に広く分布しています。
そのうち日本で生息しているスズメは主に《スズメ》と《ニュウナイスズメ》の2種類。
日常、私たちが街中や公園でよく見かける《スズメ》は、日本人にとって最も身近な鳥の一種です。
一方、《ニュウナイスズメ》は、民家の近くに住むスズメとは対照的に、林や森の中などに生息しています。

出会う機会が少ない《ニュウナイスズメ》については、名前すら知らなかった方も多いのでは?
《スズメ》と《ニュウナイスズメ》の違いや生態について、さらに詳しくみていきましょう。

《スズメ》

スズメについて

スズメは私たち人間の生活に密着した鳥です。
スズメが人のそばを好むのは、人間が管理する田んぼの畦の植物やその周りにいる昆虫や食べるため、人の近くにいる方が便利なのと、天敵である猛禽類などから身を守るためだと言われています。
留鳥で、渡りはしないと考えられていますが、越冬期にはエサを求めて繁殖地からかなりの距離を移動する個体もいることがわかってきています。

くちばしは短くて太く、付け根がやや太い円錐形をしています。
これは植物の種や小さな昆虫を食べるのに、ちょうど適した形状なのだそう。
歩く時は両足をそろえてチョンチョンと飛び跳ねながら移動し、その歩き方は「ホッピング」と呼ばれています。
身体は雄雌同じ体色をしていて、見た目には区別はつきませんが、幼鳥はくちばしの縁に黄色があり、頬の黒い斑と喉下の黒色が薄く、親鳥と比べて褐色味を帯びているのでよく観察してみると分かります。

スズメが水たまりで水浴びしたり、砂場で砂浴びしている姿を見かけたことはありませんか?
一般的に鳥は羽根についた寄生虫などを落とすために、水浴びか砂浴びのどちらかを行う習性がありますが、スズメは水浴びと砂浴び、両方をする珍しい鳥。1日に1度、必ずどちらかをするのだそうです。きれい好きなんですね。

水浴びするスズメ

スズメの砂浴び

スズメの特徴

・生息地:北海道から沖縄まで日本全土に分布
・大きさ:全長14-15cm、翼長6.7-7.4cm、尾長4.3-4.9cm
・体重:18-27g
・ねぐら:瓦の下や雨樋・屋根の隙間など
・食 性:雑食性で、桜の花や種子や虫、パン屑なども食べる
・繁 殖:主に3月〜8月で、年に2回程度産卵する
・寿 命:平均2年くらい
・鳴き声:『チュン・チュン』という鳴き声。チュン、ジジなどさまざまな声を出す
・羽 毛:雌雄同色、頭部が赤茶色、背中は褐色で翼に2本の細い白帯

スズメの数が減っている?

農家にとってのスズメは、稲を食べるので嫌われ者にされてきましたが、反面、稲作の天敵である害虫を食べてくれるので益鳥でもありました。
しかし、最近そんなスズメの姿がみられません。近年はその数が急激に減少し、この20年間で5分の1にまで減ってしまっているのです。

減少の要因として、
営巣場所としての樹洞や木造建築の減少
植物の種子や虫を採餌する水田や空き地、草原の減少、
農作方式の変化による稲穂やもみの不足
カラスや猛禽類などの増加
ねぐらとなる環境の減少
などから、巣を作る場所がなくなったり、餌が足りず子育てや越冬ができなくなったと考えられています。

スズメに限らずツバメやコウモリなども、いつの間にか私たちの前から姿を消していきました。
鳥類に限らず、自然界における生態系の変化の中での「人との共存」の難しさを改めて考えさせられます。

《ニュウナイスズメ》

ニュウナイスズメについて

人里近くに生息するスズメとは対照的に、ニュウナイスズメは林や森の中など、スズメよりも自然に近い環境を好み営巣します。
また、ニュウナイスズメは夏は北日本で繁殖し、冬は越冬の為に暖地へ移動する旅鳥なので、私たちが目にする機会は限られています。
冬期は雪の降らない中部以南、主に西日本の農耕地・水田などで採餌し、樹上をねぐらにしています。
繁殖期以外は群になっていることが多く、数十、数百羽の群もよく見られます。
少数の場合はスズメの群にこっそり混じっていることもあるんだそう。

ニュウナイスズメの雄。スズメの頬にある黒斑がないのが特徴。

ニュウナイスズメの特徴

・生息地:アジア大陸の温帯に広く分布・繁殖していて、北のものは冬に南へ移動する。
日本では全土に分布、5月~7月に北海道の平地や林、本州中部以北の山地で繁殖し、関東地方以南の暖地で越冬する。 森林から農耕地、住宅地にかけて生息する。
・大きさ:全長14cm
・体重:15-25g
・営巣場所:樹洞や巣箱,鉄パイプ等
・ねぐら:ブナ林など落葉広葉樹林
・食 性:雑食性で、主に穀物や草本の種子、昆虫やクモなどを食べる。
・繁 殖:5月〜7月頃、4 ~ 6 個産卵
・寿 命:平均2年くらい
・鳴き声:スズメに似た『チュン、チュン』のほか「チィー」と鳴く。『チュビッ・チュビッ』というスズメより濁り気味に鳴くことも。
・羽 毛:雄と雌で体色が違い、雄は頭部と背面はスズメよりもあざやかな栗色、雌は薄茶色で、太い黄土色の眉斑が目立つ。
雄の見かけは普通のスズメに似ているが、スズメとの違いは頭部と背面がスズメよりも鮮やかな栗色をしているのと、頬の黒斑がないのが特徴。

ニュウナイスズメの名前の由来

《ニュウナイスズメ》の名前の由来には諸説があり、
[その1] スズメに見られる頬の黒斑が無いことから、ホクロの古名である「にふ(斑)」が無い雀、ということで「にふない(斑無)雀」が転じたという説。
[その2] その年に収穫した新しい穀物で作った食事や酒を味わう(嘗める)ことを新嘗(にいなめ)といい、人より先に新稲を食う意として「新嘗(にいなめ)雀」が訛ってつけられたという説。
[その3] 平安時代の貴族が、恨みから雀に転生して宮中に入り込み、納税された米を食い荒らしたという伝説から「宮中に入る雀」即ち「入内(にゅうない)雀」となったという説。
の3つが有力だといわれています。

私たちにとって最も身近にいてありふれた鳥だと思っていたスズメたちが
近年、急激に個体数が減ってしまっていることを初めて知り、
群れをなして電線に止まっていたスズメの光景を懐かしく思い出しました。
私たちにとってスズメがこれからも身近な野鳥であり続けるために、
大切に見守っていきたいものです。

人気の記事

最近の投稿

CONTACT US

  • 東京本社
    TEL03-3423-0124TEL.03-3423-0124FAX.03-3423-2034〒150-0001 東京都渋谷区神宮前4-3-15
    東京セントラル表参道2F
    北海道、青森、岩手、秋田、山形、宮城、福島、茨城、栃木、群馬、長野、新潟、山梨、埼玉、千葉、東京、神奈川、静岡、愛知
  • 関西支社
    TEL06-6203-0077TEL.06-6203-0077FAX.06-6203-0087〒541-0051 大阪府大阪市中央区備後町1-6-7
    三星備後町ビル5F
    岐阜、三重、富山、石川、福井、大阪、京都、滋賀、奈良、和歌山、兵庫、岡山、鳥取、島根、広島、山口、香川、徳島、愛媛、高知、福岡、佐賀、長崎、大分、熊本、宮崎、鹿児島、沖縄
お問合せフォームはこちら