お隣には来ないのに、どうしてうちのベランダにばかリハトが集まってくるの?
同じマンション内でもハトが住み着いたり巣を作ったりする部屋と
まったく寄りつかない部屋があります。 その違いは何か?
ハトがベランダに来る原因と、その対策についてご紹介します。
目次
マンションのベランダは、ドバトにとって最良の営巣箇所!
市街地でよく見かけるハトはキジバトとドバトの2種。
ベランダなどで被害を及ぼすのは主にドバトです。
なぜ樹木や茂みの中でなく、マンションのベランダに巣を作るのでしょうか。
もともとドバトは岩場の割れ目などの高い場所に巣をつくる習性があるのですが、都会でその環境に似ているのがマンションやビルなどの建物。
特にベランダは雨風をしのげ、天敵のカラスや猫からも守られるため営巣場所として最適な環境なのです。
一方で、同じマンションでも被害のあるベランダと、まったくないベランダがあるのはどうしてでしょう?
今回は被害発生するケースの多かった順で、その原因と対策をご紹介します。
case:1 空き部屋のベランダ
空き部屋のベランダは、人が来ることがないためハトにとって何より安全な営巣箇所です。
このようなケースは賃貸マンションなどに多く見られます。
そのまま放置しておくと、鳩にとっては絶好の営巣箇所となり、産卵・孵化を繰り返します。
さらに、大量の糞が堆積・飛散することで、 建物全体に多大な損害を招くことになります。
【対策】
空き部屋になった時点で、CDや目玉などのハトが警戒する防鳥グッズを設置することをおすすめします。
手すりなどにワイヤーを張って、ハトに内部を確認させないのも有効でしょう。
ただ既に他の部屋や近隣でハトの被害が出ている場合は、防鳥ネットで塞ぐことをお奨めします。
100均などでも防鳥ネットは売られていますが、個人でネットを完全に張るのはとても難しく、危険もともないます。
せっかく張ったのに耐久性に乏しいものも多いので、専門の業者に相談するのがベストでしょう。
case:2 人の出入りが少ないベランダ
ベランダの使用頻度が少ない部屋も、ハトの巣作りには最適です。
このケースは、学生寮や社員寮など若年層の住まいに見られます。
また昼夜逆転した生活をおくっていると、夕方から朝のハトが寝る時間に不在になるため、営巣されやすい傾向があります。
居住者はいても空き部屋と同じようなベランダなので、ハトは安心して飛来し営巣活動を始めます。
おまけに産卵したり、孵化していると、個人で撤去することができず、巣立ちまで20日間程度も待たなければなりません。
※個人が鳩の卵や雛を駆除することは鳥獣保護法で禁じられています。但し、卵に関しては専門業者は 法律に基づいた撤去をするので違法にはなりません。駆除作業に関しても専門業者に依頼しましょう。
【対策】
対策は空き部屋と同様に、ハトがまだ来ていないようなら防鳥グッズや手すりへの止まり防止策を行いましょう。
すでに周囲で鳥害が発生している場合は、頻繁にベランダに出てハトを来させなくするか、それが難しい場合は防鳥ネットを設置します。
一度でもそのベランダを気に入ると、防鳥グッズや防鳥ワイヤーなど取付けても、帰巣本能の強いハトはなんとしてもそこに帰ってこようとするからです。
case:3 物置状態になっているベランダ
使わないものが乱雑に置かれ、物置状態になっているベランダも、ハトにとっては 棲みやすい環境です。
他にも室外機や給湯器なども、ハトが身を潜める場所が無数にあります。
このような状態のベランダは、たとえ人の出入りがあっても、気づかない間に営巣されたり、卵を産んでいることがあります。
【対策】
ベランダにはできうる限りモノを置かず、隅々までが見通せるような状態に戻すことです。
特に、室外機の下や物陰の隙間をチェックして、糞などがあれば、頻繁に清掃しましょう。
手すりなどに鳩が止まっているの見かけたら、CDや光るテープなどを吊るすだけでも多少の効果は期待できます。
case:4 植栽や菜園をしているベランダ
植栽や菜園をしているベランダは、花壇の隙間や植木鉢の中など、巣作りされやすい条件が揃っています。
また、鳩が営巣していても花や野菜の生い茂った影などで気がつかないケースもあります。
【対策】
朝夕に人が出入りするようなベランダに、鳩は近づきません。
日々の水やりやお手入れの際に、 鳩が来ていないかをこまめにチェックすることで十分に対処できます。
それでも羽休めなどで止まっているのを見かけた時は、自宅にあるCDを一時的に吊るすだけでも忌避効果があります。
case:5 乱雑で清掃していないベランダ
ドバトは、外敵から身を隠すために、薄暗い場所に好んで営巣をします。
ベランダで荷物や掃除用具が乱雑に置かれたりしていると、身を隠す場所が増えるため、ハトに気に入られてしまいます。
またジメジメした場所も好きなので、器や床面に水溜まりができているような状態にならないよう配慮してください。
【対策】
荷物は整理整頓し、常にきれいに清掃するようにしましょう。
ベランダの隅々まで見渡せる状況にしておけば、ハトは身を隠せず落ち着かないため近寄ってきません。
あとは朝夕にベランダに出て人の気配をアピールするだけで特別な対策は必要ないでしょう。
いかがでしたか。以上のような内容のチエックができれば
あなたのお部屋のベランダにハトが棲みつくことは恐らくないでしょう!
近隣の方達にご迷惑をかけないためにも
ぜひお住いの鳩対策にお役立てください。