ハトによる被害の多くは糞によるものですが、他にも悪臭や騒音で悩まされることも。
それは汚い・臭い・不快という被害に留まらず
時に感染症やアレルギーなど重大な問題に発展することもあります。
今回は、身近に引き起こされるハトによる被害をまとめてみました。
1.美観を損ねる・不衛生
ハトは自分の糞がある場所=安全と認識し、休憩や巣をつくる場所として留まるようになります。
自分の糞の上で生活するのも平気。
そのうえ他の鳥に比べて糞の量が多く、その量は一日あたりなんと約30ℊ!
ハトが居ついた場所にはあっという間に糞が溜まっていきます。
ハトの糞は衛生や美観が損なわれるだけではなありません。
洗濯物が汚れて干せなくなり、雨樋や排水溝に糞が詰まったりと、徐々に生活にも支障をきたすようになります。
また商業施設や食品工場、倉庫など美観や清潔さを求められる場所では、糞は本当に困りモノ。
工場や倉庫では鳩の糞が商品や外装に付着するなどで大きな損害が生じます。
2.糞の臭いによる不快感
ハトの糞は、湿っていても乾いていても悪臭がします。
夏の高温時は、熱による反応が起きてさらに強い悪臭を放ちます。
糞を放置するとどんどん堆積していき、その場所だけではなく、周辺にも悪臭が漂うように。
糞は放置せず、臭いが酷くなる前に対処するのが望ましいでしょう。
3.アレルギーや感染症による病気
ハトの糞には、さまざまな感染症の要因となる細菌やウイルスといった病原体が含まれています。
乾燥した糞が飛散し、それを吸い込むことで人に感染します。
健康な人には感染してもめったに発病することはありませんが、幼児や高齢者など、病気への抵抗力が低い人は、重大な健康被害を引き起こす場合があるので要注意です。
また、糞に含まれている物質や細かい羽毛を鼻や口から吸入することにより、アレルギー性喘息が引き起こされる危険性もあります。
4.寄生虫による感染
怖いのは糞だけでなく、ハトそのものも身体にノミやダニといった寄生虫がいます。
ハトが飛び立つときなど、ノミやダニの死骸が飛び散るなどで人への影響が危惧されます。
糞やハトの体から離れた寄生虫が家の中に入り込んでしまうと、寄生虫に刺されてかゆみや皮膚炎といったアレルギー症状を発症することがあります。
健康を守るためにもしっかりとした対策が必要です。
5.害虫の発生源になる
糞によって引き起こされる害虫の発生も深刻な問題です。
ゴキブリなどの害虫はハトの糞までエサにしてしまいます。
そのためベランダにハトの糞を放置することは、害虫達が集まってきてしまい、さらに別の被害を発生させる危険があります。
6.金属類の腐食
ハトの糞による金属の腐食も問題になっています。
ハトの糞は強酸性のため、ベランダの金属部分などに鳩が大量かつ長時間糞をし続けると、金属が変色したり腐食する場合があります。
建物や施設の資産価値を低下させます。
工場や陸橋など鉄骨が被覆等が無しで直接仕上げになっている場所では注意が必要です。
7.騒音問題
ベランダや窓の庇にハトが居座ると、早朝や夜間に頻繁に鳴くようになり、静寂を妨げます。
建物の構造や材料の材質によっては、飛び立つときのバサバサという羽音や動き回るハトの足音もストレスの原因に。
また、鳥嫌いの方にとっては、恐怖のため窓を開けることもできなくなります。
参考記事《毎朝うるさくてイライラ!ハトの鳴き声の意味とは?》
今回はハトが原因で起こるさまざまな被害についてまとめました。
ハトが関係する病気について、さらに詳しく知りたい方は、別の関連記事もご覧ください。
恐ろしい病気を引き起こしてしまう糞の被害をはじめ、
ハトに寄生している寄生虫による2次感染、
鳴き声による騒音被害など、
ハトは、「健康」「お金」「安心」を奪う、想像以上に怖い存在なのですね。
被害が大きくなる前に、1日でも早く対策することが大切といえるでしょう。